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イギリスのニュース: 新1ポンド硬貨

16 May 2017 ブログ

イギリスは今年3月28日に新1ポンド硬貨の流通を開始しました。新硬貨は、デザインや形状も一新され、「世界で最も偽造しにくい硬貨」だとされています。
いままでと重さも形も異なる新硬貨の導入を受け、すべての現金取り扱い機器・装置は、新硬貨対応機種への刷新が必要となりました。
この新硬貨が公共分野、ビジネス、また現金管理に与える影響とはどのようなものでしょうか?

新1ポンド硬貨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新1ポンド硬貨とは?

新1ポンド硬貨は今年の3月28日に一般流通が開始されました。流通開始後約6カ月間、10月15日までは今まで通り、旧硬貨も支払いに使用できますが、10月15日をもって、旧1ポンド硬貨は廃貨となる予定で、多くの店舗では法貨として使用できなくなります。イギリス政府は、一般消費者および企業に対し、旧1ポンド硬貨が廃貨となる前の、交換もしくは預金を勧告しています。

なぜ新硬貨?

旧1ポンド硬貨は、世界でもっとも多く偽造されている硬貨だといわれています。実際に、一般流通している旧1ポンド硬貨の3%は偽造であることがイギリス王立造幣局の調査により、明らかになっています。
これに対し、新1ポンド硬貨には多くの偽造防止技術が採用されています。
たとえば:
12角形: 新1ポンド硬貨は12角形で、丸形の他硬貨と簡単に区別ができるようになっています。さらに、硬貨の縁には多数の溝が彫られており、ギザギザになっていること、マイクロ文字が刻まれていることなど、旧1ポンド硬貨と比べると偽造の難しい形状になっています。
潜像: 新硬貨にはホログラムに似た潜像が採用されており、角度を変えてみると、£記号と数字の1が交互に見えるようになっています。
隠されたセキュリティー機能: その他、詳細は未公表ですが、偽造を防ぐ隠されたセキュリティー機能が硬貨の内部に組み込まれていることを、王立造幣局は明らかにしています。

これらの革新的偽造対策が、偽造硬貨により生じるコストを減らし、企業と納税者の負担を減らすことが期待されています。
(テラーメイトのT-ixおよびTY現金カウンターは新1ポンド硬貨に対応しています。)

新1ポンド硬貨に関する詳細は、こちらをクリックしてください。(英語版のみ)

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